へんろ道

四国八十八ヶ所へんろ道

■四国八十八ヶ所巡礼とは

 

約1200年前に弘法大師が、修行の場および人々の災難を取り除く場として、四国八十八ヶ所を創設したと伝えられています。
この八十八ヶ所の霊場を、弘法大師の弟子が巡礼したのが、「お遍路さん」のはじまりだと言われています。
現在では、人間の八十八の煩悩を消すため、多くの方々が四国八十八カ所の巡礼を行っています。
二宮醸造は、44番札所:大宝寺の近くの遍路街道沿いにあり、古くからお遍路さんの応援をしてきました。


■44番札所:大宝寺

 

大宝元年に文武天皇の勅願によって創建され、約100年後に弘法大師が44番目の霊場に定められました。
43番札所の明石寺から大宝寺までの道のりは、いくつもの峠を越える80km以上の厳しい道中です。
弘法大師が大宝寺に訪れた際、地元の久万婆さんが、弘法大師にお茶のお接待をして非常に喜ばれたそうです。久万高原町の「久万」は、久万婆さんに由来していると言われています。


■45番札所:岩屋寺

 

弘仁六年、怪岩奇峰の深山の特殊な神通力をもつ法華仙人が弘法大師に帰依し、一山を献じたのが岩屋寺の起こりと伝えられています。
ご本尊は木造と石造の不動明王で、木像は本堂にあり、石造は山に封じ込まれています。ご本尊を封じた岩山が本堂の大師堂を守るようにそびえ立っているのが特徴です。
本堂へは266段の急な勾配の石段を登らなければならない八十八ケ所中一番の難所です。


■おせったいの心

 

昔の遍路旅は、体力的、精神的、経済的に厳しいものでした。
久万婆さんのエピソードのように、旅の労をねぎらうため、四国では当地の人が巡礼者に飲み物や食事、安価な宿などを提供していました。
それが、「おせったい」とよばれる巡礼者に対する応援の心です。
二宮醸造では、久万婆さんの心、おせったいの心を大切にし、お客様をおもてなしするよう日々心がけています。